代表の崎田です。
次回、第29回フォーラムの講師である林隆一さん(「リサイクルショッップ三喜」代表取締役)に、講師依頼のためお会いしたときに、劇団ふるさとキャラバン公演が宮崎であり、すごくいい内容だよという話をしていただきましたので、先日(2/8)見に行ってきました。
恥ずかしながらミュージカルを劇場で見るのは初めてのことで、ミュージカルってどんなものなんだろうとドキドキしながら県立芸術劇場に向かいました。
テーマは「エネルギー」。人間が初めて「火」というエネルギーを手に入れたところから始まり、産業革命など快適さを求め突き進み、最後は、とある田舎の財政難に苦しむ小さい町の奮闘を通して、現代の環境問題について考えさせてくれる内容でした。(今回の宮崎での公演が千秋楽だったようです。)
会場には、小学生くらいの子も多く、子供にも分かりやすい内容でしたが、大人の私も非常にいろいろなことを考えさせられました。
選挙で、子供たちが誇りを持って成長できるような町にしたいと訴え当選した若い町長が、空気と緑がきれいだけがとりえの田舎町で、しかも財政難でまともに予算も組めないという、思い描いていたものとは程遠い現実の中、どうやって環境を保全し、誇りの持てる地域にしていくか悪戦苦闘していく姿は心を打ちました。
先日、IPCCが地球温暖化の原因は人為的である可能性がかなり高いとの報告書をまとめたとの報道を目にしたばかりでしたので、現実に迫っているのだなと感じました。
しかし、恥ずかしながら、私の日々の生活を振り返ってみて、環境問題が本当に現実に迫る危機だという意識が低かったように思います。
ミュージカルの中で、助役や町議会議長が「環境問題は国や世界で考えることで、こんな小さな町で考えることではない」言ったことに対し、若い町長が「環境問題こそ一人一人の意識を変えていくことが大切なのだから、地域に一番近いところがまず取り組むことが必要なのだ」という言葉が胸に響きました。
﨑田恭平