私の市長としての任期が、ちょうどあと1週間となりました。

4月25日(日)までとなります。
この8年間、いろんなことがありました。
我ながら、激動の8年間だったと思います。
どの年も、様々な政策課題に対して、私なりに真正面から向き合い、格闘してまいりました。
もうこれ以上ないくらいの自分の中にあるものは全て出し尽くしたと思っています。
うまく成果が出せたもの、もちろん狙っていた通りにいかなかったこともあります。
ただ、大事なのは、「常に改革意識を持ち、常に高みを目指す市役所のマインド」だと思っていました。
チームとして一緒に仕事をしてくださった市職員の皆さんには本当に感謝をしています。
私は、かなり高いハードルと言いますか、クオリティもスピードも柔軟性も求めますので、本当に大変だったと思います。
「それまでの市役所の仕事のやり方とは大きく変わった」ということを、職員さんからよく聞きました。
そして、この「大きく変わった」という話を、楽しそうに話してくださる職員さんも数多くいてくださり、大変ありがたく、本当に良いチームとして仕事をさせていただいたと思っています。
退任を発表した以降、「俺はもう少し崎田市長と仕事がしたかったな」と言ってくださった方もいて、なんだか申し訳ない気持ちと、嬉しくもある気持ちと、という心境です。
これからの時代、いろんなことが加速度を上げて変化していきます。
技術革新があらゆる分野でどんどん起きていきますし、職業も仕事のやり方も働き方もですし、市民のニーズもライフスタイルも変化していきます。
私がやって成果が出せた分野であっても、時代・環境が変われば、そのままではマイナスになることだってあると思います。
大事なのは、その時に、自分の頭で考え、課題を正確に把握し、どう解決策を導き出すか、ということです。
昨日のFB投稿でも書きましたが、目指してきた「自走する町」というのは、この考えがど真ん中にあります。
市役所も民間も地域も、その時代その時代に出てくる政策課題に対応できる力が持てるか、ということが大事です。
私が市役所の中に多少は残せたのではないかというレガシーは、前例踏襲で仕事をしていくのではなくて、まず、データ分析などを通して客観的に見て、課題の本質を見つけ出し、解決策を導き出し、それを実行していくこと。
それと、実際には事業を転がしてみないと分からないことも多々あるので、走りながら考え、柔軟に修正していくこともいとわないことです。
講演で呼ばれたときによく話すのは、「スピードと柔軟性」というキーワード。
市役所に、この発想を、様々な仕事を通して、市職員と実行してきた経験値が一番のレガシーではないかなと思っています。
あと1週間となりました。
最後の最後まで、しっかり走り切りたいと思います。