子どもの未来応援シンポジウム

昨日は、南郷ハートフルセンターにて、『』を開催いたしました。

昨年度に「子どもの未来応援プラン」を策定し、子どもの貧困対策に力を入れています。
このシンポジウムは、少しでも多くの市民の方に現代社会の子どもを取り巻く諸問題や、子どもの支援などについて理解を深めていただけたらという趣旨で開催しました。

私の挨拶後、100分間の映画を鑑賞。
ナレーションもなく、現存する街・現場・人をリアルに映したドキュメンタリー作品「さとにきたらええやん」を見ていただきました。

続いて「子どもの居場所づくり」をテーマにトークセッションを行いました。

トークセッションの中で印象に残った発言は、宮崎大学大学院教育学研究科の竹内元准教授の「子どもの虐待で、救う対象は子どもだけでなく親も。居場所づくりとは、空間ではなく関係づくりだ」いう指摘です。
また、株式会社ナチュラルビーの長友宮子代表取締役から説明いただいた、県内の子ども食堂の状況説明など的確でしたし、「家庭や学校とは別に、子どもたちが抱えている問題を発見できる、第3の居場所が必要」という指摘も、こども食堂が始まったばかりの日南でも、そうなっていけるように関係者と連携してまいらねばと思ったところです。

見ていただいた映画も大変好評でした。
映画「さとにきたらええやん」は、高度経済成長を支えた国内最大の“日雇い労働者の街”と呼ばれてきた大阪市西成区釜ヶ崎と、その地で約40年にわたり活動を続ける施設「こどもの里」が舞台です。
“さと”と呼ばれるこの施設では、障がいの有無や国籍の区別なく子どもを無料で受け入れています。
家庭環境によって行き場のない子どもたちのニーズも高まり、緊急一時保護の場、生活の場の提供も。
この作品は、時に悩み、立ち止まりながらも力強く成長していく子どもたちと、彼らを支える職員たち、街に暮らす人々の奮闘に密着したドキュメンタリー。
子どもたちの心の揺れ動きを見つめながら、子どもも大人も抱えている“しんどさ”と格闘する人々の切実な姿が描き出されていました。

私は大学生の頃に、児童養護施設でずっとボランティアをしていたので、その頃の子供たちと重なり、あの頃の自分の想いを思い返しておりました。
これから、市民の皆さんと一緒に取り組みを一つ一つ積み上げてまいりたいと思います。