志縁社会。

前置きを一つ。
11月1、2日の週末に開催されました「西都古墳まつり」について、昨年みたいにいろいろ書きたかったところなのですが、直前に控えていた北欧出張準備と、通常業務を出張までに整理して引継ぎする等々ありまして、結局、時間が取れませんでした。

古墳まつりの写真も宮崎に置いてきていますし、それとあわせて帰国後に「古墳まつり」のことは書きたいと思います。
『西都への思い』は、そのときに・・。

Mfnet勉強会(根岸先生)で、北欧の話に入る前に、宮崎を出発する日に開催したことを書きたいと思います。
「Mfnet(宮崎県内若手行政マン自主勉強会) 第12回勉強会」についてです。
今回の勉強会は、久々に私がメインで段取りを行いました。

(この勉強会を8日(土)の午後から行い、夕方に宮崎空港に移動し、成田に向かいました。
・・・このMfnet準備も、ここ最近、いろいろ追いかけられまくっていた中の一つです(汗)。そんな中でも、勉強会の中身は充実した内容になりました!
根岸先生、MFスタッフのみんな、本当にありがとうございます。)

今回の勉強会に至るまでの経緯を少し。
夏頃に、宮崎大学の根岸准教授とお会いする機会があったときに、根岸先生から「崎田くーん、Mfnetは、とても良い動きなんだけど、もう一つパンチ力が足りないように感じるんだよね。」という率直な言葉をいただきました。
そこで、『これは期待していただいているからこその言葉だ』と直感して、「では、先生が講師として来てくださいませんか?」と返答し、その場で快く引き受けてくださって実現した勉強会です。

今回の勉強会のテーマは、二つ。
①「県事業仕分け委員会」から見えたこと
②住民との協働と知識(=志縁)社会

まず、①について。
「仕分け委員会」とは、ざっくり書くと、県の事業を「不要」「民間でやるべきこと」「市町村でやるべきこと」「県でやるべきこと」「国でやるべきこと」に仕分ける作業を、県庁の外部の方が委員となり、公開の場で実施するというものです。
この委員会に委員として出席された根岸先生から、その場での議論を通して見えてきたことをお話いただきました。

以下に、私が感じたことを書きます。

・『批判的にものをみること=創造のスタート』
 「批判的に物事を見れない人は新しいものを創れない」という根岸先生の言葉は、学者だがらこその言葉だと思いましたし、私自身も「そもそも論」を忘れず、物事を論じれるようにならなければと改めて思いました。

・財政削減の視点から「事業の仕分け」を行いがちだが、「そもそも宮崎をどう創っていくのか」というのが大前提として必要だということ。

・「県庁が県民に「どんな仕事をしているの?」と言われてしまう背景として、マーケティングが足りない。」という言葉がありました。
 これは、県庁マンとして、非常に耳の痛い話です。
 現状をしっかり把握し、宮崎をどうしていきたいのかを明確にした上で、今の場所から行きたい場所に行くためには、どのような政策を立案しなければならないのか、という至極当たり前のことを、もう一度見つめ直さねばならないと思います。

 ここで大切なのは、「マーケティング」。
 よく県や国に対する批判として「机の上で考えたこと」という言葉をたまに聞いたりもします。
 しっかり地域を熟知しないと、肌感覚として地域の実情とずれたことをしてしまう恐れがあるのだと思います。
 そういう意味でも、まずは自分にできることとして、普段から地域に飛び出し、地域の一人の責任ある大人であることが大切であると感じました。

・地方議会についても、今回の勉強会中において、いろいろと議論になりました。
 『議会改革の三位一体』という考え方は、なるほどと思いました。
 議員定数、報酬、専門性の3つです。
 「議員には高い専門性が必要。でなければ、パートタイマー議員でも構わない。」という言葉は、その通りだと思います。

・広域自治体の職員としての自覚。
 私自身がまず専門性を身に付け、その上で、県がどうあるべきか論じれるような人間になりたいと思います。

そして、②について。
「社会と関わる、自分も変わる、社会も変わる」という言葉がありました。
『志』と『縁』からスタートする社会づくり。 ~志縁社会。

たくさんのヒントと、改めて頑張ろうと思える活力をもらった勉強会になりました。
さあ、これからまた一歩ずつ頑張ります!!

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