皆さん、『服部(はっとり)コケ博士』という人のことを聞いたことがありますでしょうか?
また、日南市には世界的にも権威のある「コケ研究所」があることをご存知でしょうか?^ ^
http://hattorilab.org
上記が、その研究所のホームページです。
「世界で唯一のコケ専門研究所」とあります。
その標本数などは、東京大学と匹敵するレベルであり、日本を代表するコケ研究所です。
その研究所を設立したのが、「服部コケ博士」。
詳しくは、研究所ホームページに説明がありますので、ご覧ください!
そして、その服部コケ博士をはじめとして、研究者の研究のフィールドであり、長年、北郷地区を中心としてその素晴らしい自然環境を守ってきた「猪八重渓谷」が、『日本の貴重なコケの森』として選ばれました!
詳しくは、後半の市役所広報室の文章をご覧ください。
林野庁宮崎南部森林管理署はもちろんのこと、北郷地区を中心とした地域の皆さまの長年にわたるご努力の成果であります。
これからもこの素晴らしい自然環境を守り、次の世代に価値を理解してもらって、引き継いでまいりたいと思います。
↓以下、市役所 広報室の文章です。
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【こちら広報室】
<猪八重渓谷 県内初「日本の貴重なコケの森」に>
10月5日(金)、猪ハ重渓谷が県内で初となる「日本の貴重なコケの森(以下、コケの森)」に認定され、同渓谷の管理者である宮崎南部森林管理署で認定証書の授与式がありました。出席した関係者らは、この認定を良い機会とし、同渓谷の素晴らしさをさらにPRしていきたいと喜んでいました。
日本蘚苔類学会※による「コケの森」の認定は、希少種や絶滅危惧種が生息する日本のコケ植物群落や、コケが景観的に重要な位置を占めている場所を守るのが目的。2007年から2017年の11年間で全国のコケ生息地26カ所が認定されていて、27カ所目に同渓谷が選ばれました。
今回の推薦者の一人でもある片桐知之(かたぎりともゆき)・服部植物研究所長は認定の経緯について、「同渓谷には、日本に約1900種あるコケのうち約300種が生育し、九州を代表する『蘚苔類の宝庫』。多くの絶滅危惧種が生息する場所でもあり、多数の研究論文が書かれたり、世界の70以上の植物標本庫に収蔵されたりと学術性も高い」と説明。「貴重性や重要性を皆さんにも広く知っていただき、日本各地の『コケの森』がいつまでも存在し続けてほしい」と願っていました。
来賓あいさつで﨑田市長は、これまで尽力された関係者に感謝の気持ちを述べた後、「今回の認定を、皆さんに素晴らしい資源があることを知ってもらう機会としたい。自然環境を守る観点からも、地域の皆さんや子どもたちに知ってもらい担い手になってもらえるよう、行政として努力していきたい」と喜んでいました。
認定証書を受け取った安達寛己(あだちひろみ)・宮崎南部森林管理署長は、「ここに至るまで地元の方々が大切に守ってきたからこその認定だと思っている。貴重な資源として保全し活用してもらうことは本当にありがたい。今後も南那珂地区が一体となって保護していきたい」と感謝していました。
今回の認定を記念して、同渓谷では「コケ観察会」・「コケ玉作り」が10月13日(土)に実施されます。ぜひ、ご参加ください。
URL:http://gonharu.info/archives/924
問い合わせ:NPO法人ごんはる ℡0987(55)2700
※1972年の創立以来、蘚苔類学の進歩と普及を目的に活動。蘚苔類に関するさまざまな分野の研究者や、専門家、アマチュアなどのコケ愛好家が集う会。会員は、約500人。