「福祉とは自立するための支援」

友愛社①前回のブログで書きましたとおり、5月18日(日)は、西都JCの事業に参加してきました。

再三のお誘いに、遂に入ってしまった青年会議所(JC)であります。
「JC」ってどんな組織か分かりますかね?
よく分からないという方は、こちらをクリックしてください。出典は、ウィキペディア(Wikipedia)です。
上記HPから抜粋すると、『20歳から40歳までのリーダーを志す青年で構成されている組織。会員は企業経営者やその後継者が多いが、会員の職業に関する制限は特に無い。明るい豊かな社会の実現を目的としていて、活動の基本として「個人の修練」「社会への奉仕」「世界との友情」を掲げる。』とあります。
・・・こう書くと、非常に難しそうな団体ですね。(苦笑)
要は、商売をされている方を中心とした40歳以下の方で構成された団体で、まちづくり等の活動を通して、自身を鍛えるため会員同士で切磋琢磨しているといったところでしょうか。

「まつりえれこっちゃみやざき」実行委員の9割以上が宮崎JCなので、JCがどんなところか、なんとなく分かってはいました。
経営者の方も多く、レベルの高いところだなと思ってまして、まさかお誘いを受けるなんて思いもしなかった団体です。

県庁職員でも、JCに加入しているのは多分私だけでしょう。
隈江さんや良さんの2年越しのラブコールに遂に陥落してしまいました。(笑)

友愛社②今回のJC事業は、社会福祉法人「石井記念友愛社」で行われました。
(←写真は、石井十次資料館のガイドボランティアの方です。)

児童福祉の父と呼ばれる宮崎の偉人「石井十次」の曾孫の方が、この友愛社の現在の理事長を務められています。

石井十次のことを以下に簡単に書きます。
明治20年、社会全体が貧しく、福祉という考え方もなかった時代に、石井十次は、岡山県大宮村に孤児教育会(後の岡山孤児院)を設立し、孤児の救済と教育に尽くしました。
また、明治43年には、郷里の茶臼原(宮崎県西都市、木城町)に孤児院を移転し、十次が夢に描いた理想郷づくりを進めました。
十次は、「愛」と「祈り」と「奉仕」の精神を貫きながら、明治から大正にかけて、実に3千人を超す孤児の救済と教育に生涯をささげました。

(「教育ネットひむか」HPより)
詳しく知りたい方は、こちらをクリックしてください。出典は、宮崎県教育情報通信ネットワーク「教育ネットひむか」。

今回の事業は、午前中に友愛社の児島理事長のお話を聞いた後に、資料館で石井十次の勉強をし、午後からは友愛園(児童養護施設)の子供達と、野球やドッジボールなどの遊びを通して交流を深めるという内容でした。

児島理事長のお話を伺って一番心に残ったのは、「福祉とは自立するための支援である」という言葉です。
十次が行っていた「ライオン教育(密室教育)」の理念に通ずる児島理事長の言葉に、感銘を受けました。

子供が悪いことをしたときに、十次は、他の人に見られない場所で2人きりで向き合って話をしたとのこと。
(「密室教育」という言葉はここから来ている。)
そうした理由として、人前で叱らないということで子供の尊厳を守るということが一つにあったのだろうとのこと。
そして、子供の話を十分に聞き、しっかりと向き合うことを大切にした十次。

「福祉とは自立するための支援」という理事長の言葉は、十次が行ってきた、人としての強さを身に付け、社会で自立できる人間になるための教育、「ライオン教育」そのものだと思いました。

生活保護世帯が増加している問題についても、今の福祉政策が「自立するための支援」になっているのかという、石井十次の理念に照らしてみて考える必要があると思います。

また、理事長が実習生などに伝えていることが3つあるそうです。
 ①基本的な生活習慣の養成
 ②悪癖の更正
 ③人間に対する信頼の回復
特に3つ目を強く伝えているとのことでした。
虐待を受けたことのある子供に、これからの人生をしっかり歩み出していく為に一番大切なことだと思います。

他にも考えたことがあるのですが、長くなり過ぎそうなので今日はここらへんにしときます。(苦笑)
石井十次資料館に、また今度じっくり訪れたいと思います。

友愛社③午後からは、木城町の運動公園に移動し、友愛園の子供達と遊びました!!
野球をする班と、ドッジボールと警泥をする班に分かれまして、私はドッジボールをする班になりました。
もうとにかくメチャクチャ楽しかったです.。゚+.(・∀・)゚+.゚

大学時代には、毎週末、児童養護施設で子供達と遊んでましたが、社会人になってからは機会が無く、今回のように全力で遊んだのは久しぶりでした。
・・・なので、ものすごい筋肉痛。(笑)
写真は、一通り遊んだ後に、西都JCの隈江さんと撮ったツーショット写真でございます。

頭も体も心もフルに使った一日。
爽やかな汗を流すことができました。

5 thoughts on “「福祉とは自立するための支援」”

  1. 何だかナゾナゾみたいになってしまいますが、ウェブ上で自分の素性を明かしたくない私は、GW中に崎田さんの家の前でバッタリお会いしています。前後するようにお互いの名刺も交換しています。
    コレでお分かりでしょうか?
    時々、このブログを拝見させて頂いております。
    “いつかコメントを書き込まないと!” っと思ってはいたのですが、なかなか書き込みをせずに申し訳ありませんでした。
    もし、私が誰だか判明しない時は、今度の某リ-ダ-会議(ナイト部門)でお話し致します!

  2. >Mrアイトップさん
    遂にJCに入ってしまいました!
    MrアイトップさんもJCの先輩になるのでしょうか?
    どこまでついて行けるか分かりませんが、頑張りたいと思います。
    >名前は内緒です!さん
    どなたなのか、すぐに分かりましたよ!
    コメントありがとうございます。
    読んでいただけて嬉しいです!
    隈江さん繋がりという事で、分かっていることの証明になるでしょうか?(笑)
    よろしくお願いいたします!

  3. 久しぶりにお邪魔して、もうちょっとゆっくり読みたいんだけど、今日はこの記事に目がとまりました。
    福祉は自立するための支援。
    今、仕事してるけど、考えさせられる言葉です。
    昨年度一年間、仕事で生活保護に携わったんやけど、先日、ネットの産経新聞で下の記事を見つけました。
    http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/ibaraki/080530/ibr0805300359001-n1.htm
    崎田君見てて思うけど、「職員と県民」じゃなくて、ちゃんと「人と人」で繋がってるよね。
    上の記事も、ちゃんと人と人として向き合ったから、うまくいったんじゃないかと感じてます。
    もちろん、客観性というか中立性というか必要だと思うけど、崎田君の人に向き合う姿勢はほんとに尊敬してます。
    またいろいろ教えてね。

  4. >甲斐さんへ
    産経新聞の記事を読みました。
    こんな風に考えられるような人が増える社会にできるよう頑張ろう!
    ・・う~ん、なんかうまく言えないけど。
    お褒め(?)の言葉をいただきありがとうございます。
    が、実際に仕事をする上では、「人と人」として繋がるのは難しいです。
    「客観性、中立性」というのは、行政をやる以上いつも頭にあります。
    そのバランス感覚というのは難しい。
    自分の場合は、仕事とプライベートでは頭を切り替えてます。
    もちろん根底で思っていることは変わらないけど、切り替えることで、良いリフレッシュになってます。
    ブログに書いてることは、プライベートのことだけなので、当たり前と言えば当たり前ですが、純粋に『人と人と』繋がれます。
    ゆっくり語らんばね。

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