多様な性の尊重推進事業

先日、「性同一性障害」当事者の黒木瑞季さんにご講演をしていただきました。
詳しくは、後半の市の広報室の文章を読んでいただければと思いますが、今回、私も最後までご講演を拝聴し、瑞季さんの覚悟がずっしり伝わってきて、しっかりと私自身も行動に移さなければと改めて思いました。

新年度、日南市では、「多様な性の尊重推進事業」をスタートするべく、3月議会に予算を提出いたしました。
首長としてできることを一つ一つ積み上げていきたいと思います。

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【こちら広報室】

2月14日(水)、日南総合運動公園多目的体育館で、「人権・男女共同参画社会づくり・あがた地区まちづくり講演会」が開催され、関係者や市民ら約150人が参加。「性同一性障害」当事者の黒木瑞季さんによる実体験に基づく講演を聞き、誰もが生きやすいまちづくりについて考え、理解を深めました。

同講演会は、性同一性障害やLGBT(Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランス・ジェンダーで、性同一性障害を含み、自分の性に違和感を持っている人全般を指す)に関する知識・理解を深め、すべての人権が認められる男女共同参画社会の推進を図ろうと開催されました。主催は、市、あがたまちづくり、吾田地区公民館連合会、日南市人権啓発推進協議会。

講師の黒木瑞季・宮崎県男女共同参画地域推進員が「それでも、生きてゆく」と題して講演。電通ダイバーシティラボが2015年4月に発表した調査結果を基に、日本のLGBT当事者の割合は、人口の7.6%、13人に1人で、「身近にいないと感じている人にとっては、『気付かなかった』『知らなかった』だけで、無関係という数字ではない。何気ない言動で傷ついている人がいる現実に気付いてほしい」と語り掛けました。
また、当事者の苦悩を知ってもらおうと、自身の体験を紹介。自分らしく生きることができず、普通とは何かと問い続け、一番苦しかった学生時代から20歳代では、ありのままの自分で生きていくことで家族と疎遠になり、たくさんの知人や友人に出会って救われ、困難を乗り越えた人生を告白。「先に生まれてきた者の責任で、これから生まれてくる同じ境遇の子たちには、絶対に同じような思いをさせたくない。差別と偏見をなくすために力添えをお願いする。正しい知識を持った、やさしいまちになってほしい」と深々とお辞儀すると、参加者は会場いっぱいに響き渡る拍手で応えていました。

講演終了後の主催者代表あいさつで、藤井秀雄・同連合会会長は「私どもが想像できないような困難な時期を乗り越えられ今の自分があるという人生にただ感動している。参加者一同、それぞれの団体や地域などで、本日の講演を今後の活動の参考にしていただきたい」と願っていました。

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